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地域連携に求められること

  • kosaka28tomoko
  • 8月19日
  • 読了時間: 4分

発達支援については、お子さんたちが事業所だけで元気に過ごすことは意味がなく、ご家庭や所属の園、学校と情報を共有し、場所が違ってお子さんの様子がその場所によって違っても、そのお子さんの様子をみんなで知り、見立てを共有し、方向性について足並みをそろえることは必要不可欠です。


 tinoやtinopinoは、心理士、保育士、児童指導員、作業療法士、言語聴覚士の他職種で支援をしています。これらは「他職種連携」と呼ばれます。他職種連携ができる現場でお仕事させてもらえることはとても幸運なことだと感じており、同じエピソードでも感じ方が違う、学問的背景が違う人たちがそれぞれの意見を言う、毎日が勉強になります。

 事業所と、所属の園や学校の先生と情報共有、連携をすることは「他機関連携」と呼ばれます。非常に重要性が叫ばれている大切なお仕事になります。


 連携の在り方は、専門的な言葉を使うと「コンサルテーション」と「コラボレーション」があります。

 コンサルテーションとは、ある専門家(コンサルタント)が、別の専門家(コンサルタント)に対して、専門的な知識や助言を求めることです。お互い、違う専門家同士ではあるものの、教えてもらう人―教えてあげる人、という上下関係が存在します。この上下関係が、支援対象者の不利益にならないよう、「あくまで別の専門的意見として助言はするが、相手の専門性を軽んじてはならない」という、上下関係に対する繊細な感覚がとても大切になります。

 一方、コラボレーションとは、協働ともいい、異なる専門家同士が、共通の支援対象者について、同じ立場でそれぞれの意見を互いに出し合い、支援対象者の利益に還元していく働きになります。


 これらは、連携する際は常に気を付けていなければなりません。tinoやtinopinoでは、専門職が多く働いているため、保護者の方から「園と連携してほしい」「小学校と連携してほしい」というご意見が上がることはよくあります。この際、連携に出向く私たちは、コラボレーションの意識を大切にすることが求められます。

 一方、行政機関による巡回相談は、コンサルテーションの意味合いが強くなります。事業所のお子さんについての連携の際、園や学校などから依頼を受けて連携させていただく場合もコンサルテーションの意味合いが高まるかもしれません。


 コンサルテーションの場合も、コラボレーションの場合も、どちらも別の専門家同士がお互いの専門性をリスペクトしながらの関係性であることが望まれます。

 たとえば、保護者の方と、所属先の先生方とのやり取りがうまくいかない時期に、二者でお互いが苦しくなるときに、第三者として連携させていただく場合があります。連携の希望をお聞きしたり思いを聞いたりと、まず保護者の方とお話をする時間は、もちろん保護者の方と事業所との2者関係での話になります。また、お子さんの様子を関係機関と話しているときも、所属先と事業所との2者関係になります。2者関係は受容、共感し合うと良い関係が築きやすいのですが、連携は3者関係がうまく築けることが求められます。


それぞれ受容、共感はもちろんしますが、意見の相違が起こるとき。意見が違うところとは決裂、になってしまうと連携の形としては失敗に終わってしまいます。それぞれの意見の相違がありながらも、スムーズな3者関係を築くときに一番大切だなと思うのが、やはり「お子さんの見立て」だなと感じます。それぞれの立場、それぞれの思いや限界が異なる中で、少しでもお子さんの見立てを共有すること、それを目指すことができると、ではそれをもとにご家庭では何ができるか、所属先では何ができるか、事業所では何を担うのかの役割分担が整理され、お子さんの育ちを支える協働関係が成立します。


日々、支援を行う上でも、当然「お子さんの見立て」が立たないことには支援はできず、その見立てがなるべく分厚く、多角的で、なるべく的外れでないようにするための努力として、事業所内でもいろいろな職種の視点で話し合うことを大事にしています。連携についても同じで、「お子さんの見立て」がないことには連携が不可能になります。3者の連携は特に、それぞれに共感し寄り添う一方で、冷静に専門家としてお子さんの見立てという軸があること、その両方が求められていると感じます。

お子さんの見立てを立てるのに、ご家庭や所属先でのお子さんの様子をお聞きすることはとても大切な情報になります。これからも、関わるみんなで、お互いの立場をリスペクトしながら協働していかれたらと思います。

 
 

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