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作業療法士のお話 児童発達支援対象 保護者懇談会

  • 2025年7月15日
  • 読了時間: 3分

先日、児童発達支援に通われるお子さんの保護者を対象とした、保護者懇談会を実施しました。前半には、作業療法士を講師に、子どもの発達のこと、体・心・頭のつながり、感覚のことなどの講和を行いました。後半には、質疑応答の時間や、実際にさまざまなお箸の補助グッズ、荷重クッションなどの便利グッズを紹介しました。

 作業療法士のお話は、まず作業療法士がどのような職種で、どの立場から子どもたちの育ちに関わらせていただいているかの紹介がありました。当方は心理士であるため、他職種の専門職、作業療法士のお話は大変興味深く勉強になります。発達支援の領域では、体づかいがぎこちない子、発散や心地よい刺激の入力などを通して衝動コントロールを練習していきたい子などが作業療法に出会うような印象があります。ただ、「作業」とはとても幅広い概念で、人が生活していくのに行うすべてのことが「作業」になります。また、事業所には2名の作業療法士がおりますが、どちらの先生も「こころ」を見てくださる先生だなと感じていました。こころも含めて、人間全体を理解しサポートする職種なのだなと改めて感じました。

 感覚の話では、私たちがよく知る五感だけでなく、前庭感覚と固有受容感覚について体験的に学びました。前庭覚と固有受容覚と触覚が私たちの普段の生活、体の調整にどれだけ大きな影響を及ぼしているか、それらの感覚を遊びで適応的に使っていくことの大切さがお話されました。

 よくある質問で「姿勢保持」についても話題にあげられ、姿勢が崩れる、体幹の力が弱いからしっかり体づくりを、も大切なのだけど、まず覚醒水準が適切に保てているか、活動に対する意欲はどうかを土台に、自分の体が今どうなっているか、椅子からずり落ちているのを無意識に感じ取れているか、傾いてしまっているのを無意識に感じ取れているか、とても複合的な視点で姿勢保持を見ていくことが大切なようです。

 手の使い方、道具の操作の発達についても体験的に学びました。スプーン、フォーク、お箸、鉛筆などの道具操作の練習をどう進めていくか、よく心配事としてあがります。それらの道具が、体づかいとしてどのような動きが求められているのか、どのような順序で発達が進むのか、それを紐解いていき、道具の訓練に偏らない、遊びの中で体の動かし方を知っていくことの大切さがわかりました。


 後半の質疑応答では、お子さんたちの家庭での生活の様子や、保護者の方の試行錯誤の工夫がとてもよくわかりました。作業療法では、様々な行動、運動、作業を細かく要素に分解して考えていくようで、その視点を前半の講義で学びましたが、あとはそれぞれのお子さんの個別性が高く、こういったときはどう練習するか、はその子がいまどういう体験の仕方をしていて、どうアプローチするのかの見立ての上には考えられないかと思います。理論を知って視点を学び、個別性に還元していく。それが専門知識を学び、それを臨床に生かしていくということなのだという確認にもなる時間でした。

 便利グッズとしてたくさんの補助箸が紹介されました。それぞれの道具の特徴と、懸念点が説明され、保護者の方に実際に触っていただきました。大事な視点は、本人が満足感を抱いているかと、次のステップに移行していきやすいか、それらのバランスを取りながら今使いやすいものを選んでいけると良いなと感じました。

 

 また、このような時間を設けていきたいです。お時間いただきありがとうございました。

 
 

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