何でこんなに疲れちゃうんだろう。
- 5月20日
- 読了時間: 3分
これは、ふと話していた小学生の言葉です。
日々、子どもたちと関わっていると「子どもたちは本当に毎日大変だ」と感じることが多くあります。
特性を持ちながら、毎日楽しく過ごしている子どもたち。
頑張りたい気持ちもあるし、ある程度成果も出せる。
困ったときにはサポートを受けながらも、お勉強、活動、コミュニケーション、たくさんのことに取り組んでいます。
「楽しそうだから大丈夫」「積み重ねてできる子です」こういった言葉もたくさん聞くし、それも一つの事実だなと思います。
でも、一方で、冒頭の「何でこんなに疲れちゃうんだろう。」の言葉が出ることもまた事実。
時折、地域の園や学校にお邪魔させていただく機会を持ちます。
コミュニケーションや状況理解といった社会性の課題を持つお子さんが、集団生活を送るときに、
みんな同じ表情を見せることがあります。
目を見開いて、周囲をきょろきょろ、じっと観察する顔です。
これは、社会性としては大切な成長です。
周囲を観察して、周囲に合わせようとする、今何が起きているのか察知しようとする、社会に開けた態度だと思います。
ただ、定型と呼ばれる人たちが、その場にいて何となく無意識に感じることができる「今どんな時間」「あの子はいまどんな気持ち、状態」などを、
無意識になんとなくは理解できないので、必死に観察して、理解して、頭で知る。
様々なところで様々なことが起こる集団場面で、頭のアンテナを常に張り巡らせて理解しながらそこにいる。
それは、いるだけで「疲れちゃう」よなぁ、と思います。
学習の力に特性がある子もいます。こちらもスペクトラムなので、まったく識字が難しいお子さんから、全然読めるし書けるけど、「読むこと」「書くこと」に頭の処理を使っていて、とてもじゃないけど内容理解までたどり着かない子。
ひたすら文字の処理にいっぱいいっぱいで、でも内容を理解しているか聞かれて、「頭がパンク」していると、当然忘れもの、なくしものも増えるけど、「また忘れものしてる!」と叱られてしまう。
繰り返し書けば覚えられると周囲は信じているけど、本人は繰り返されるたびに、この「頭のパンク」を経験していて、とてもじゃないけど習得にはたどり着かない。
そりゃ、毎日の文字地獄「疲れちゃう」よなぁ、と思います。
特性を持ちながらも日常生活を送るって、頭フル回転なんだなと、子どもたちの様子を見ていてとても感じます。
気持ちの上では「楽しい」のは間違いないし、できていることも多いかもしれませんが、
でも疲れるのも疲れる。
お疲れ様、という目線で見守れたらなと思います。


